●11月4日
鳥入り懐中汁粉
友達にもらった懐中汁粉。ぽんと器に入れ、熱い湯を注ぐだけで、たちまちのうちに汁粉ができあがる。
懐中汁粉には、大別して、粉末をつき固めたタイプと、粉末をモナカの皮に詰めたタイプの２種類があるが、いずれも店ごとにその形に工夫をこらしたものが多く、食べずに見ているだけでもなかなか楽しい。
これは京都・長久堂の懐中汁粉「鳰(にお)の浮巣」。カイツブリの浮き巣をかたどった汁粉の中に鳥形の浮き身が２つ入っているのがウリだ。
店頭の見本では、湯に溶いた汁粉のなかにピョコンとかわいくカイツブリが立っているようすが表現されていたが、物理学的に無理があるのか、実際に溶かしてみても、鳥がちゃんと立ったためしがない。それどころか、へたをすると浮き実が溶け崩れ、鳥の形なんだか鳥のフンの形なんだかよくわからないような、やや食欲をそぐビジュアルとなってしまう場合があるのが惜しまれる。
６個入りで900円。抹茶、こし餡、吉野葛の３種類がある。袋から出してあるのは抹茶味。コーヒーカップに入ってるのはこし餡を湯に溶いたやつだ。
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